我が子は「森のようちえん」に通っていました。
幼稚園時代を自由に過ごした子どもが小学生になると、どうなるのでしょうか?
元小学校の教諭のまみぃが4年間「森のようちえん」に通った我が子の一例をご紹介します(^^)
「森のようちえん」とは
未就学の幼児が、森などの自然の中で保育時間の多くを過ごす「森のようちえん」。
発祥は1950年代のデンマークで、「子どもたちを自然の中でのびのびと遊ばせたい!」というお母さんたちの思いから生まれました。
特色ある園が多いですが、共通しているのは、園舎を持たない、もしくは、園舎はあるがほとんど屋外の自然の多い場所で過ごすという点です。
そして、保育には園のスタッフ(保育士)は、子どもの育ちを信じ、子ども同士の世界を大切にして、介入し過ぎないように活動を見守ります。
ですから、基本的に園児は自分たちでやりたいことを見つけ、やりたいことをして過ごします。
「自由にしている」と言うと「好き勝手している」のかと思いがちですが、そうではありません。
もちろん、屋外の活動ですので、危険がないよう安全管理には重点が置かれていますよ。
自由と好き勝手
子どもたちは色々なことを任されると、とてもよく考えます。
自然の中で石や枝からインスピレーションを得て様々なもの・遊びを創造します。
そして、季節の実りを味わいます。
その中で友だちとの関わりを学んでいくのです。
ときにはぶつかり合い、ときには協力して。
大人が関わりすぎないからこそ、どうすればいいのか考えるのです。
喧嘩が起きても仲裁役の子ができたり、話を聞いて気持ちを受け止めてあげる子ができたり。
大人が介入し「ごめんね。」「いいよ。」で喧嘩が終わることはありません。
大人はすっぱく感じるような木の実を力を合わせて採って食べるのです。
それを小さい子には分けてあげる。
誰からとなく教わらずとも、子どもたちの中からそんな関係が生まれます。
小学校へ入学すると
私も、森のようちえんに通わせる際に心配…とまでは言いませんが、気になったのが「小学校に行ってから大丈夫なのか?」ということでした。
結論から言うと、大丈夫です!
確かに、今まで自由に過ごしていたのに、小学校では時間割りがあり、授業中や学校生活には決められた守らないといけないことがたくさんあるので、初めは当然戸惑います。
でも、「自分で考える力」が育っている子なので、それがなぜ必要なのか、その中で自分はどうすればいいのかをしっかり考えられるのです。
我が子の場合は、困ったことがあってもそのままにせず先生にきちんと尋ねられたり、学習(勉強)という新しいことに興味津々な様子だったりしました。
何が心配なのか
ここから全くの私見ですので、ご注意ください。
他の園で、友だちと喧嘩が多かったり、お部屋の中で過ごすことが苦手だったりしたお子さんは小学校生活もしんどさがあるかもしれません。
しかし、それは「森のようちえんに通ったから」ではなく、お子さんの「特性によるもの」が大きいように感じます。
または、ご家庭の保護者さんの「学校が全てではない」という考え方が子どもさんに影響していることも。
たくさんの人数の集団の中で過ごす術は、小学生になってからでも身に付けられるものです。
森のようちえんで、本当の意味で一人ひとりを大切にされて過ごした子どもたちは、必ず心が育っています。
まとめ
幼児期を自然の中で、子ども自身がやりたいことを好きなだけできる環境で過ごしてほしい、という思いで、森のようちえんに入園させました。
すんなり小学校生活に適応した我が子でしたが、今後「学校へ行かない」という選択肢を選ぶかもしれません。
でも、それは「森のようちえん」へ通ったからかどうかは分かりません。
その時には、また子どもとしっかり向き合い一緒に考えて行きたいなと思っています。
それよりも、大切な幼児期をどう過ごしてほしいか、が重要かなと思います(^^)
入園の検討に「森のようちえん」を入れてみてください。
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